そう、正式にはシュトーレンではなくてシュトレンだそうです・・・が、どちらでもよろし。
今年もシュトーレン用のドライフルーツが洋酒に漬かっております。
ギャっと真空パックしてあるのでしっかりムラなく漬かりますよ~。
楽しみ。
今年はシュトーレンの配合をどうしようか、変えようか悩みましたけれど、去年のもので何の不満もありませんし、美味しかったので今年もコレで行きます!
ただ、全く同じ材料を使っているわけではないので、またちょっと違った感じになるのかな。
何よりもこの具の配合は以前も記事にしましたが、2年前に亡くなったユーハイムの安藤シェフからいただいたレシピなので大切にして行きたくて・・・。
まさかね。安藤シェフが亡くなるなんて。63歳だって。
若すぎた。
あの当時、パン部門で責任者だった志賀シェフと洋菓子部門の責任者だった安藤シェフ。
ハハッ。あまり仲良くなかった両シェフの間に挟まれて京都で働いていた私。
志賀さんは私にとっては師ですが、安藤さんも関西では本当に心の支えになってくれた師でした。
安藤さんのスペシャルなシュトーレンが食べたい!と言ったら飲み会の席に持ってきてくれて嬉しかった。
本人は「もっとじっくり洋酒に漬け込んで作りたいところなんだけど・・・。」と言っていたシェフ。
それじゃあその思い私が果たそう!と作ったシュトーレンが今のパネパネシュトーレンなんです。
生地の配合は全く私の配合ですが、フルーツ、ナッツの絶妙な配合。これが安藤シェフから頂いたもの。
私のイメージでは漬け込むフルーツの種類が多すぎるとイマイチな印象なのですが、安ちゃんのは違ったんです。
「さすがだな~。」って思った。
配合の書いてあるメールには最後に「あんちゃんでした!」って・・・・良いおっさんが・・。
怖い顔して本当に少年のような人でした。
私にとっては数年しかお世話にならなかった方ですが、洋菓子業界にとっては本当に偉大な人だったんだろうな。
東京から京都まで、家族で引っ越して不安だった自分をいつも元気づけてくれたシェフ。
恐れ多いことだけれど喧嘩したこともあったな。
独立に向けて背中を押してくれたシェフ。
必ず神戸に挨拶に行くぞって決めていたのだけど・・・。
シュトーレンを仕込む季節になるといつも思い出す。
シェフ。今年も最高なシュトーレン作りますよ。楽しみにしていてくださいね。