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パン屋親父の独り言ブログ


by panepane2
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志賀エキスプレス

以前から、よく自分の立場ってモノを考えることがある。
ん?イヤイヤそんなにムズカシイ話じゃあないよ。
自分はどんなパンを作っているのか。
よくこの業界では(いや一部だと思うけど。)志賀シェフのつくるようなパンを「志賀パン」って言います。
自分の作るパンは志賀パンなのかどうなのか。(あ、志賀シェフに関して特に興味の無い方はごめんなさいね。)
自分はユーハイム時代に志賀シェフのパンを作ってきたわけですけど、今の自分はどうなのか。
京都のお店を任されたときはシェフに「自分のやりたいようにやりなさい。」と言われました。
つまり、志賀パンではなくて原パンを作れって。
確かに自分が「やりたいようにやれ」って言われたら、志賀シェフのつくるようなパンとは違うんだろうなって思う。
じゃあどんなパン?
そう、よく自分で考えるのは、ちょっとカッコつけた話だけれど、例えて言えば、自分は志賀シェフという電車に乗っていた人間。
志賀シェフは先へ先へと止まることなく進んでいく。それはパンの技術的なものだったり、考え方だったり。
自分はそんな電車を「じゃあ、自分はこの辺で。」と途中下車したんです。
とりあえず自分はこの辺が良い。これ以上先には行こうとは思わない。
行きたくない訳では無いんです。
自分の行くべきところでは無いと思ったんです。
パンひとつに付加価値を付けて高額で、ほんのひとにぎりの人だけが手にできるパンを作る。
これからのパン屋はこうしていかないと生き残れない。
そんな行き先に見えたんです。
「父ちゃん母ちゃんでやっていくパン屋をやろうとは思わない。」と志賀さんは良く言っていましたね。
確かにそうなのかもしれません。
志賀さんが開拓してきた道。
自分が知る限りでは、アルトファゴス、ペルティエ、ユーハイム、フォートナム、シニフィアンシニフィエ。
いろいろな意味で少しづつレベルが上がっていくのがよくわかりました。
でも、自分はアルトファゴス、そしてペルティエのパンがスゴク好きだったんです。
だからこの辺のパンを自分なりに作りたいなって。
これも良く考えることですが、自分は志賀さんに電車の中で種をもらいました。
これをどこででも、どんなふうにでも自由に育てろ。って言われた気がするんです。
それがここ宇都宮であり、アルトファゴス、ペルティエのようなパンであり・・・。
種はもう芽を出しましたが、まだどのような木になるかはわかりません。
上手く育つかどうかもわかりません。
志賀パンという木ではなく原パンという木を作っていかなければいけませんね。
頑張りますよ。
何より楽しみです。
難しい話で申し訳なかったですが、こんなことを考えている今日この頃なのでした。
Commented by ゆずり at 2012-12-25 22:04 x
パンにももちろんですが、文章にもとてもセンスがあります~~~(´д`)




パネパネさんて何者?!


すごいです。。。。


でもそうか~~~だからワンちゃんのスペースもあるのか(^^)


なんとなくわたしのアルトファゴスの印象はワンちゃんです


志賀パンも憧れますが美味しいパンをいつも食べたいから原パン大好きです(^^)
Commented by panepane2 at 2012-12-26 17:17
ゆずりさん
こんにちは。
えええ!!!?文章にセンスですと・・・・?
う~んん。朦朧としているときの方が良いのかも・・・・。
国語は大の苦手だったのに・・・あ、全部か・・・。
そう、アルトファゴスはセレブさん達が良くワンちゃんをお散歩に連れてきていましたね。レンタル犬なんかもいたようですが。
そんなアルトファゴスはもうありませんが、久しぶりに行きたいな~代官山。
皆さんも原パン食べてね~。
ありがとうございました。またお待ちしていますね。
by panepane2 | 2012-12-25 18:55 | パン日記 | Comments(2)